私は、はてなブログの他に、ワードプレスブログを複数運営しています。ワードプレスブログの運営にはサーバーが必要ですが、サーバーをいろいろ試すのも、実は大好きだったりします(笑)。
そのため、レンタルサーバー関連の記事を書くこともありますが、少し初心者には分かりにくいくだりもあったりします。そこで、今回は、レンタルサーバー選びで初心者がひっかかりそうな専門用語について、まとめてみました。
大前提!はてなブログ運営にはサーバーは必要ありません
レンタルサーバー選びについての記事を、過去に何本か書いています。
個人的にいろいろなレンタルサーバーを試すのが好きなので、これからもサーバー関係は書いていくと思います。
ただ、はてなブログをずっと継続していく限り、レンタルサーバーは必要ありません。はてなを卒業して、いずれはワードプレスなんかを運営してみたいなあという人は、今からアンテナを張って、サーバーに関する情報を仕入れておくことをおすすめします。
そもそもレンタルサーバーって?
レンタルサーバーというのは、文字通りサーバーをレンタルできるサービスのことです。サーバーと言ってもたくさん意味がありますが、ここで言うのはネットにブログを公開するための「サーバー」ということです。
はてなブログは、編集画面で記事を書き、「公開する」ボタンをクリックすると、記事がネット上に公開されますね。でも、ワードプレスを使ってブログを書きたいと思ったら、サーバーというものを使って、記事をネット上にアップする必要があります。
その操作自体はそれほど難しくありませんが、「サーバー」は無料ではないので、ここに費用が発生することになります。
レンタルサーバーは、月額いくらという金額で、サーバーのスペースを貸し出し、ブログやサイトをネットにアップできるサービスを提供してくれているんです。
最近流行のクラウド型サーバーとは
最近、よく見かけるのが「クラウド(型)サーバー」と呼ばれるものです。
「クラウド」は「雲(Cloud)」のことです。このブログでは、クラウドソーシングのことについても書いていますが、クラウドソーシングの「クラウド」は「群衆(Crowd)」であり、クラウドサーバーの「クラウド」とは別物と解釈しておきましょう。
さて、このクラウドサーバーですが、それと区別して比較されるのが「物理サーバー(共有サーバーとも言う)」です。今まで主流だったのは、この「物理サーバー」で、ブロガーご用達のエックスサーバーがこれにあたります。
レンタルサーバーは、ユーザーにサーバースペースを貸し出している、と書きました。よく共同住宅やシェアハウスにたとえられます。ある一定の敷地を持つ建物を、複数のユーザーで共有して使用します。
そのため、行儀の悪い隣人がいると迷惑をこうむることもあります。たとえば、サーバーを共有しているユーザーのブログに、ある日突然アクセスが爆発的に増加したりすると、その影響を受けて自分のブログの表示速度が遅くなったり、エラーがでてしまうことがあります。
データ容量と転送量
ちょっと分かりにくいですね。ここで、データ容量と転送量のことをお話ししておきます。
どこのレンタルサーバーでも、その機能とプランの説明の部分で、データ容量と転送量という用語が出てきます。これは、サーバー選びのときのカギとなるところですので、理解しておきましょう。
データ容量というのは何となくわかると思います。サーバーの中で保障される自分のスペース容量という解釈で良いです。データ容量が多い方が、より多くの文章や画像を投稿することができます。
それと同じくらい大切なのが、転送量です。転送量というのは、一定期間の間に自分のサーバースペースにアクセスできる「交通量」の限界、というようなイメージです。
いくらデータ容量がたっぷりあっても、転送量が少なければ、アクセスが集中した時に渋滞が起こり、ブログがスムーズに表示されないなどのトラブルが起きやすくなります。専門的には「サーバーへの負荷が大きくなる」という言い方をします。
クラウドサーバーは雲端伺服器負荷に対して柔軟
他人とスペースを共有する「物理サーバー」では、転送量という問題は比較的シビアです。転送量(1日の交通量のキャパシティー)を大幅に超えそうなユーザーは、それとなく「立ち退き」を提案されたりします。
一方のクラウドサーバーは、雲の中にあるマンションのようなもので、スペースの自由度が高く、他のユーザーの影響を受けにくくなっています。転送量も無制限というところが多いです。
もちろん、アクセスが増えてくると表示速度が低下してしまうということもありますが、その場合より広いスペースへとプランをアップグレードすることも容易です。つまり、自分のブログの成長具合に合わせて、サーバー機能を向上させることが可能なんです。
独自SSLについて
今からブログ運営を始める人のサーバー選びで必ずチェックしたいのが、「独自SSL」です。
SSLというのはブログやサイトのセキュリティ通信のことです。ネットショッピングを利用する人は、クレジットカードの情報をネットで書き込むことがありますよね。そのような個人情報を入力する画面に必ず使用されているのが、SSLです。
そのような入力ページのURLは、「https://」で始まっているはずです。これがSSLで通信されていますよという印になります。一方、SSLで保護されていない場合、「http://」と表示されます。ちなみに、はてなブログは現時点ですべて、SSL化されていないURLになります。
レンタルサーバーを選ぶときに紛らわしいのが、「独自SSL」と「共有SSL」があることです。今どきのブログ運営では「独自SSL」を選ぶ必要があります。ですので、レンタルサーバーを選ぶときには、「独自SSL」が「無料」で使用できるサーバーを選ぶことがおすすめです。
簡単にいうと、ブログをより安全に運営するためのもの、ということになります。特に、Googleが2014年末「今後はSSL化しているサイトを優先的に上位表示する」と公言して以来、無料で独自SSLを使用できるレンタルサーバーが増加しつつあります。
(独自)ドメインとサブドメイン
サーバーやプランによって、登録できるドメインやサブドメインに制限があるものがあります。
独自ドメインは、「○○○○.com」や「○○○○.net」というようなものですよね。それに対して、「xxx.○○○○.com」や「zzz.○○○○.net」のことを「サブドメイン」と言います。
サブドメインは、独自ドメインの分家みたいなものですが、このサブドメインの登録も無制限ではない場合がありますので、複数のサイトやブログを運営したい人はチェックしておきたいポイントです。
データベース
ワードプレスブログの運営を予定している人にとっては、とても重要な項目になります。データベース、もしくは「MySQL」と表示されています。どちらも同じ意味だと解釈しておいてよいでしょう。
ワードプレスブログは、1つのブログにつきデータベースを1個必要とします。ですので、サーバーのプランでデータベースが最大3個まで使用可能となっていたら、ワードプレスで最大3個までブログが作成できるということになります(裏技もありますが初心者向けでない)。
ワードプレスブログを複数作りたい人は、必ずチェックしておくべき点です。
クラウドサーバーの場合は、足らなくなったらプランをグレードアップできますが、「物理サーバー」の場合は、プランの乗り換えなど手続きが比較的煩雑になります。ですので、自分の予定に合わせてきちんと確認しておきましょう。。
今どきのレンタルサーバー選びで理解しておきたい用語
以上、最低限理解しておきたい用語の解説でした。駆け足なので、端折った部分もありますが、私がレンタルサーバー選びで大切にしているポイントにしぼって用語をピックアップした内容でもあります。
一つ一つの用語については、それぞれ独立した記事が書けるくらいのものもありますが、多分初心者の方は退屈だと思うので、ざっくりとした解説としました。
もし気になることや、分からないこと、「それ、ちょっと間違ってるよ」というご指摘がありましたら、コメントからお寄せください^^
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